2017年2月11日土曜日

YANN TOMITA - EXPANDED MUSIC & CONVERGED MUSIC / 拡張音楽と収束音楽

( 2011年12月4日開催、第2回アシッドテスト・レジュメより転載。)

余談ですが、論考本文中にある「畑中葉子的に言うならば、後からも前からも...」この表現が廻り巡って拡張され、そこに必然性のある偶然が介在し、5年後の2016年、畑中葉子さんご本人からの依頼により『後から前から』新録音へと繋がりました。http://asl-report.blogspot.jp/2016/06/blog-post_69.html
画像のディスクは、1973年米国の映像専門誌に於いて紹介されたレコードです。希望者にのみ極少数プレスされました。この録音を含んでいる20rpm ディスクの原物は、作曲家のクラーク・ゲスナーによって、ニューヨーク西57番街205番地のビルのエレベーター内で、1969211日に発見されました。現在そのディスクはプリンストン大学のアーカイブに所蔵されております。

found on the elevator 205 W. 57  2-11-69
この録音が発見された場所にどのようなプロセスで辿り着いたかは未だ全て把握されていない。 また、これが未来からの芸術品である、との信憑性もかなり疑問視されている。とは言うものの現在、信用のおける調査員グループがこの録音物の正当性、内容の意味、そこに含まれる情報の応用性を見極める努力をしている。

予備評価では起源時所を現在(1973年) から100125年後、録音場所をニュージャージー州の北部としている。この録音の編集、明確化などは試されていません。完全に発見当時()のままです。

*このソースディスクは直径8 1/2インチの非常に薄く硬いプラスティック(レーベル・センターホール無し)で出来ており、オプショナル・プレイイング・スピードは約20rpm です。家庭用プレーヤー使用に10インチ・33 1/3rpm ディスクに複製されています。

( 2011年12月4日開催、第2回アシッドテスト・レジュメより転載。)

米国の音楽教育専門家国内会議発刊 (1968年) による電子音楽の初等・中等(小学1年〜12年位まで)教育を対象にしたレポート。付属するフレキシディスクには片面に低学年から年長組にかけての作品。もう片方の面には、米国の電子音楽(テープ・ミュージック)のオリジネータの一人である、ウラジミール・ウサチェフスキーの作品が収録されている。ここで聴ける低学年の作品が素晴らしい、ところが高学年になるにしたがい教育され整合され形通りの音楽に収束されていく様がみてとれる。
あの低学年の演奏はケージもシュトックハウゼンも誰も敵わない。大人になるとああした演奏が難しくなっていくからだ、あえて実行しようとすると色々な意味でとても難しい。 おとなりのサマーワークショップは、私の2008年に発売した電子音楽講座の模様を伝えるDVD。手にするのはその作品に付帯する私の拙著。表紙をめくると落書きが書いてある、落書き付きの教科書なんてとてもふざけてるけど私はこの頁をとても気に入っている。( 2011年12月4日開催、第2回アシッドテスト・レジュメより転載。)

第1回アシッドテスト・意識の拡大プログラムより(2011年2月27日 YCC 横浜)
パフォーミング・アーツの記録「リビング・アートの電子音楽」より、ーハワイの電子音楽ー

第1回アシッドテストレジュメより(2011年2月27日 YCC 横浜)。
画像は参加者に配布されたレジュメ、500部、ナンバー、サイン。
脳みそヘルメットー
スクリーンに映し出されたヘルメットと私の頭の位置に注目。日常に隠れているチャンス、「必然性のある偶然」を見事に捉えた写真家、グレート・ザ・歌舞伎町による傑作。
ーレコードの拡大された表現からー
DOOPEES "Let's Donut"ドーナツ付きドーナツ盤。(1997年制作)よりDJ. DR.YANN による擦るのではなく、かじる演奏による、『かじる!食べる!太る!~そしてお肉になる、トホホ』初演の模様。2011年2月27日 開催 YCC 横浜創造都市センターホール。( 2011年12月4日開催、第2回アシッドテスト・レジュメより転載。)

第1回アシッドテスト、2011年2月27日開催 YCC 横浜創造都市センター1階ホール

耳のアップのジャケット・デザインと綿棒が付与されたレコード。
耳のカバーに綿棒を付帯したことで、音楽鑑賞に於ける態度を喚起する。
(初出:YANN TOMITA SPACE AGENCY〜a.s.l. archives: "Medicine and Music"「医学と音楽」
より転載。©2010)




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撮影:グレート・ザ・歌舞伎町
ライブ・カメラ:金尾修治(サイファー・コミュニケーション)
レジュメ・アートワーク;ヤン富田
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